第三世代が考える ヒロシマ「」継ぐ展

活動報告Report

2019年3月28日広島取材レポート

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広島取材をした広島大学  総合学部2年 彦坂桃花さんから感想を頂きました。

<レポート 広島大学 総合学部2年 彦坂桃花>

小学校教員、JICA海外協力隊として、原爆の悲惨さ、平和の尊さを発信し続けている今田絵美さん。
穏やかにこれまでの教育や講演の経験を語ってくださる中に、第3世代として「1945年8月6日に広島に原爆が落とされた」という事実と、「今を生きる私たちと同じように家族や友達を持ち必死で生きようとしていた人がいた」という温もりのようなもの、そして、次世代や世界の学び手を「つなぐ」人になる、という強い意志を感じた。

教師をされている小学校での平和学習では、戦時中の衣食住を現代と比較したり、地域の被爆関連の場所を実際に訪れたりして、自分たちが住んでいる地であった出来事に実感を持てるような工夫を。
エジプトでの講演は、家族や友人を大切にするという国民性から、被爆した今田さんの親戚の話や、革命後のエジプトの情勢を考慮して平和とは何かを考えてもらうことをメインに。
原爆を過去のお話としてではなく、実感を持って聞いてもらうため、講演の聞き手の年齢、国籍などによって話す内容を変え、工夫していらっしゃるのが印象的だった。

単に自分の知識を伝えていくのではなく、伝える相手についても学ぶことで初めて「つなぐ」ことができるのだと感じた。
また、インドで講演した際、日本の原子力の問題に関して聞かれたという話を聞いて、原爆に関して海外で話すときには、日本を代表して意見を述べなければならないような場面もあり、原爆に関する知識だけではなく、政治や外交などに関しても知識や自分の考えを持っていなければならないと思った。

平和について伝える活動は同時に様々なことを学び続ける活動であると感じた。

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