第三世代が考える ヒロシマ「」継ぐ展

活動報告Report

【活動報告】インバウンド向け「ピースパズル体験ツアー(未来への手紙ルート)」英語ガイドを実施しました

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継ぐ展スタッフの masa です。
11月は広島市が定める「平和文化月間」です。
関連イベントとして、ピースパズル「サポートスタッフとめぐる!ピースパズル体験ツアー」が開催されています。

今回は、この体験ツアーを今後外国人観光客向けに提供することを見据え、英語で案内するモニターツアーを実施しました。

私は、白神社から旧日本銀行広島支店、袋町小学校平和資料館、そして原爆ドームなどを徒歩で巡る1時間半のコース「未来への手紙ルート」の英語ガイドを務めました。

11月23日(土)14:00、肌寒い気候の中、白神社の前に参加者が集合しました。
今回はモニターツアーということもあり、大学生2名と平和記念公園などで外国人向けにボランティアガイドを行っている「一般社団法人 Hello Hiroshima Project」のメンバーの2名、計4名が参加してくださいました。

最初の案内スポットである白神社からツアーがスタート。
各スポットの基本情報はデジタルスタンプラリー「ピースパズル」の中から確認できるため、ガイド役としては参加者との会話を通じて、興味がありそうな情報を英語で説明しました。

外国人観光客向けの案内ということもあり、「神社とは何か」「狛犬とは何か」といった補足説明を織り交ぜていくと理解が深まると感じました。

今回のツアーでは、旧日本銀行広島支店や袋町小学校平和資料館といった被爆建物の中に実際に入ることができる点が、参加者にとって貴重な経験となったようです。

これらの施設では、原爆投下直後の写真資料が多く展示されており、瓦礫だらけの焼け野原の中に被爆建物が残されている様子も紹介されています。
外国人観光客は、この被災状況から大都市へと発展した広島の復興の力に驚くのではと感じました。
海外の方々がどのような点に関心を示しているのかを意識しながらご案内することが重要だと感じました。

市内の中心ともいえる「本通り商店街」では、商店街の長さが約577メートルであることや1日あたり約10万人が訪れるといった情報をお伝えしました。
広島在住の参加者の方からは、「ふだん気にしたことがなかったので、知らなかったことを知ることができた!」と感想をいただきました。

その後、爆心地である島病院へ移動し、原爆が約600メートル上空で爆発したことをお伝えしました。
その距離感をイメージできるか尋ねたところ、大学生の参加者が「本通り商店街の長さと同じくらいですね」と答え、全員が納得していました。

原爆ドームを経て、最後にひろしまゲートパーク内にある “The Pride of Hiroshima” の展示を見学しました。
この展示を通じ、戦後の復興における地元企業や市民の活躍を学び、広島の未来についても考える機会となりました。

全てのご案内が終了した後、参加者と共に被爆の経験から復興した広島の力強さや、「平和」に対して自分がどのような取り組みができるかについて意見を交わしました。

今回のモニターツアーを通じて、英語でのインバウンド向けツアーに大きな可能性を感じました。
さまざまなバックグラウンドを持つ外国人と意見を交換しながら、広島の戦後、現在、そして将来について一緒に考えられるツアーに成長させていけると期待しています。

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