第三世代が考える ヒロシマ「」継ぐ展

活動報告Report

8/1 継ぐ展2日目レポート&広島会場3日目企画のご案内

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継ぐ展広島会場2日目レポートです。
この日はボランティアスタッフとして、広島県立広島観音高等学校から6名、広島大学から2名、社会人1名の計9名が参加しました。

自由研究サポート教室では、高校生・大学生ボランティアスタッフが中心となって活躍しました。
回を重ねるごとに子どもたちへの寄り添い方、教え方、携わり方に深みが増していき、最後の回は自主的に進行をしていました、

「昨日は仕事をこなすだけでいっぱいだったけど、今日は『子ども目線』をテーマにしようと仲間同士で打ち合わせました」
「こどもたちのプロフィールを聞いて、仲良く寄り添いながら、学ぶことを心掛けた」ということです。

学生の感想をご紹介します。

「このボランティアを通して学んだことがたくさんありました。
広島で育ったので小さいころから原爆のことについて教えられたり、学校で平和学習をしてきました。
また、観音高校でも色々学び、8月6日のことについて大体は自分の中でもわかっているつもりでしたが、全然わかっていなかったということを思い知らされました。そして、改めて戦争や原爆の悲惨さに衝撃を受けました。

一番衝撃だったのは、子供達も自由研究の質問の中で印象に残ったと言っていた「なぜ広島・長崎に原爆が落とされたか?」という質問です。
広島が軍都であったりして目標になったというのは知っていましたが、その日の天候で広島や長崎になったというのがとても衝撃でした。
広島でなく他の場所が被爆地になっていたら、今みたいに平和について真剣に考えたり原爆のことについて知っていたのかな?と感じました。

自由研究サポート教室では、子供達と接するのが難しかったです。
ですが、仲良くなると本当に楽しくする事ができました。中々話してくれない子もいましたが、それもいい勉強になりました。
一番難しかったのは原爆のことを伝えるという事です。
解答レクチャーがあったり、事前にみんなと答えを共有したけど、子供達が「なんで?」と聞いてくるのを解答どおりに答えても、あまり納得していない様子でした。
被爆していない世代が原爆のことを次の世代へ伝えていくという事の難しさを実感しました。
2日間という短い間でしたが、考えさせられたりする事が多く、とても勉強になりました。
この経験を生かし、戦争や原爆の悲惨さを次の世代へと伝えていき、二度と戦争が起きないような世界になってほしいと強く思いました。」広島県立広島観音高等学校3年生 男性

「広島の住民でありながらまだ知らないことが多く、それをすこしでも知ることができました。そして、普段関わることのない小学生と共に考え、教えることで原爆の知識を高めることができとても良い経験になりました。当日は2日しかでれませんでしたがありがとうございました!」広島県立広島観音高等学校3年生 男性

「初めて参加して、最初はちゃんと教えられるか不安だったけど、ちゃんとできたので良かったです!楽しかったです!」広島県立広島観音高等学校3年生 男性 

「2日間通して、原爆に対しての考えや子どもへの触れ合い方など全てが貴重な経験になりました!また、自分は呉市に住んでいて原爆の深い情報まで触れたことがなかったので、とても収穫ある2日間になりました。こんな素晴らしい体験ができるイベントに参加でき、継ぐ展に関わる人達に出逢えて良かったです!ありがとうございました。」広島県立広島観音高等学校3年生 男性

「観音高校のボランティアスタッフが小学生の自由研究を手伝うのを見ていて、わからないから調べたり、隣の人と考えたりすることはとても自然なことに思えました。教える人・なんでも知っている人が立場が上である必要はないのかもしれません。展示は静止しているイメージでしたが、きてくださった方々がその中に入ることで、文字が息をして、話し出す雰囲気がして、継ぐ展らしい展示だなと思いました。」広島大学 総合科学部総合科学科 3年 藤岡香穂里

被爆アオギリの木のお話を聞いてクレヨンで葉を描こうのコーナーでは、1才から大人まで参加し、クレヨンで葉っぱを茂らせていきました。

この日からスタートした消しゴムはんこ作家 津久井智子(https://tsukuitomoko.com/)さんが製作された被爆前の広島の街並みを再現したはんこでタンブラーをつくるコーナーも完成するたび、歓声が沸き起こっていました。

そして、ひろしまジン大学と共催を行った旧広島大学や東千田町周辺地域の記憶を辿るトークショー「東千田町の記憶 旧広島大学周辺の歴史を学ぼう」へは大人の方々に多くご参加いただきました。
NHKブラタモリの案内役としても出演された本田美和子(広島市郷土資料館 学芸員)さんが広島の全体の地形の歴史から東千田町の歴史までを丁寧に解説してくださいました。
イタリア人に広島をガイドしているという男性は熱心にメモを取られており「知らなかったことが知れて大変興味深かったです。」とおっしゃっていました。

広島に住んでいる人たちが、自分たちが住んでいる土地の歴史について向き合い、自分の言葉を持つきっかけになりはじめているのを感じる二日目でした。

 

本日も継ぐ展は 11:00-18:00まで開催しています!

8/2の企画はこちら

◆夏休み自由研究サポート教室「親子で考える平和新聞」

1回目 11:00-12:30 ※残席4席
2回目 14:00-15:30 ※残席4席

継ぐ展オリジナル自由研究ツールを利用し、昔の新聞を切り抜いたり、資料を調べたりしながらオリジナル新聞を製作していく教室です。
お父さんやお母さんは、昔受けた平和学習を思い出しながら、お子さんの完成をサポートしてください。
清書した平和新聞は、改めて中国新聞社主催のみんなの新聞コンクールにも応募できます。

【参加費】500 円

【定員】各回 5名(予約制)

【ご予約】082-567-5011

【自由研究サポート教室とは?】https://tsuguten.com/2019/kenkyu-h/

 

◆ “食”から広島を知ろう – 広島風お好み焼きのいま、むかし –
11:30-

“一銭洋食”と呼ばれ、戦前から庶民の味として親しまれてきたお好み焼きは、戦後の復興も担ってきました。広島のソウルフードの歴史の中にある「一銭洋食」を食べながら広島の歴史を学びましょう。

【定員】各回先着 20名

【協力】オタフクソース株式会社

◆被爆アオギリの木のお話を聞いてクレヨンで葉を描こう

 11:00-(読み聞かせ)~随時

原爆の後、奇跡的に再生したアオギリの木をはじめ、広島にはたくさんの被爆樹木があります。絵本「アオギリのねがい」の読み聞かせの後、クレヨンでその姿を再現します。沢山の葉っぱを描いて平和の木を育てましょう。

【協力】おはなしバスケット

◆ 消しゴムはんこ作家津久井智子さん製作のオリジナルはんこをおしてタンブラーをつくろう
11:00-14:00

継ぐ展のチャリティーグッズを監修され、日本テレビ「嵐にしやがれ」やNHK「おしゃれ工房」などにも出演されている消しゴムはんこ作家 津久井智子さんが、今回の企画展のために被爆前の広島の町をテーマにしたオリジナルはんこを作成。建物や人を組み合わせて昔の広島の町を再現し、被爆前の広島の風景や生活を学びながらオリジナルタンブラーをつくりましょう。

【参加費】1,000 円

【協力】消しゴムはんこ作家 津久井智子

 

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