第三世代が考える ヒロシマ「」継ぐ展

活動報告Report

企画展制作に携わった学生ボランティア 神奈川大学2年 内田 佳奈さんのレポート

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uchida

学生ボランティア
神奈川大学 2年 法学部 自治行政学科
内田 佳奈 kana uchida

1945年5月29日。横浜がアメリカ軍によって空襲を受けた…らしい。
私は横浜に住んでいるのにも関わらず、横浜大空襲のことをあまり知りませんでした。
「きっかけがないから、戦争について知らなかった。」このような人はたくさんいると思います。しかし、それで終わらせていいのでしょうか。

今年で戦後71年の日本は、戦争体験者が少なくなり、継承といった次の世代への受け継ぎが課題となっています。アニメや映画等で、なんとなく知っている人はいる反面、その多くは受動的です。
私は、現在の平和な暮らしは、過去の大きな犠牲の上に成り立っていると思います。
戦後、日本人が平和を大事にしてきた延長線上に、今の日本は存在しています。
しかし、戦争はただの歴史と解釈し、今は今といった形で、過去の戦争がどこか切り離されて風化しているように感じます。

今こそ現在の平和と過去の戦争をつなぐ一歩として、私たちのような若者が自主的に過去を学び、平和な社会を築こうとする意思を育む歴史学習、平和学習が必要なのではないでしょうか。

今回、私は「継ぐ展」に学生ボランティアとして参加させていただきました。
そこで、広島の被爆者の方と、それを継承する伝承者の方のお話を直接伺うことができました。
原爆投下当時の、悲惨で残酷な、目に浮かぶほどのリアルなお話を聞けたことは、とても貴重な体験でした。

20代の伝承者のお話は特に心に残っています。
共通する時代を生きる人の言葉は、被爆者の方の経験をより身近に感じることが出来ました。
これが、次の世代へ受け継ぐ大事なポイントだと思いました。
戦争体験者ではないからこそ、今の人に伝えられることもあると感じました。

私たちは、戦争というむごい悲痛な出来事があったことを忘れてはならないし、知る義務があります。
当時を知ることで、現在の豊かな暮らしを改めて貴重で素晴らしいものだと感じることが出来ると思います。
もし、周りの知り合いが戦場へ行くとなったら、自分はどう思うでしょうか。

戦争を知らない世代が多くなってきた今、あえてつらい過去と向きあい、再びこのようなことにならないようにするのが、私たち若い世代のつとめであると感じます。

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