第三世代が考える ヒロシマ「」継ぐ展

活動報告Report

企画展制作に携わった学生ボランティア 関東学院大学4年 宮野健人さんのレポート

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宮野建人

学生ボランティア
関東学院大学 4年 文学部 比較文化学科
宮野 健人 Kento Miyano

私は横浜で生まれ育ちました。
人で溢れるターミナル駅、日本各地から観光客が訪れる中華街、観覧車やオフィスビルの光など、沢山の顔を持つこの町が好きです。
今回、継ぐ展に参加していなければ、昔戦争があったことなど考えることなく日々を過ごしていたかもしれません。

中学3年生の時、修学旅行で原爆ドームに行きました。
衝撃的で、今でも目に焼き付いています。
この時の経験が、企画展参加のきっかけになりました。

継ぐ展での私の担当は、地元の横浜大空襲について調べることでした。
本やネットを使って調べた後、実際に横浜大空襲を経験された方へインタビューを行いました。
事前に勉強した史実とは別の、もっとリアルな空襲の悲劇を強く感じ、机上の勉強では学ぶ事のできない、戦争の悲惨さを知りました。
特に、焼夷弾が落とされたときの音、銃弾が飛び交う音、町が焼ける音、これらが強く印象に残りました。

インタビューの後、横浜の三ツ沢公園内にある戦没者慰霊塔に足を運びました。
横浜市民として、そしてこの企画展に携わっている身として、自分に何ができるのだろうと考えました。
戦争を学んで感じたことを自己完結にせず、誰かに継ぐことが、今自分にできることだと思います。

戦争を学ぶことは、決して楽しいことではありません。
ですが、普段の生活サイクルの中から一歩外に足を踏み出してみれば、新しい発見、出会いがあります。
また、日常とはかけ離れた存在であるからこそ、向き合うことで「今、自分がこうして平和に生活が出来ていることに感謝をする」新しい自分を見出してくれるものであると思いました。

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