活動報告Report
【活動報告】11/6(木)大阪府吹田市立吹田南小学校6年生153名と「ピースパズル」を使った平和学習プログラムを行いました
/ ピースパズル

継ぐ展スタッフの荒松です。
2025年11月6日(木)、大阪府吹田市立吹田南小学校6年生153名を対象に、「ピースパズル」を使った平和学習プログラムを広島市平和記念公園にて実施しました。
当日は晴天で、ここ数日の冷え込みが和らぎ、やわらかい日差しが差し込む穏やかな一日でした。
平日にもかかわらず、他校の修学旅行生や海外からの観光客など、多くの人々が平和記念公園を訪れていました。
今回のプログラムには、ボランティアスタッフ13名が参加しました。限られた時間の中ではありましたが、生徒の皆さんと対話を重ねながら、無事に学習を進めることができました。
このプログラムでは、デジタルスタンプラリー「ピースパズル」と紙のワークシートを組み合わせ、各グループが事前学習で決めたルートに沿って公園内の平和スポットを巡りました。
【修学旅行用ピースパズル】
https://tsuguten.com/peacepuzzle/schooltrip/
まず、平和記念資料館前で継ぐ展代表の久保田よりスタンプラリーの流れを説明し、その後、生徒の皆さんはグループごとに出発しました。
各スポットでは、生徒の皆さんが説明に真剣に耳を傾け、メモを取りながら取り組む姿が印象的でした。「もっと話を聞きたい」と声をあげる生徒もおり、主体的に学ぼうとする姿が強く伝わってきました。
吹田南小学校の先生からは、
「子どもたちが真剣に取り組む姿が見られて、とても良い学習になりました。」
とお言葉をいただきました。








また、参加したボランティアスタッフからは次のような声が寄せられました。
- 「被爆地蔵のスポットで、熱線が3,000〜4,000度ほどであったことについて話した際、児童の一人が『即死した方が楽だったのかもしれない』と言っていたことが印象に残りました。生きることがどれほど苦しかったのか、小学6年生が自分で想像し言葉にした瞬間に立ち会い、平和学習の大切さを改めて感じました。」
- 「初めて参加しましたが、とても有意義な時間でした。移動中に自分の家族の原爆の話をすると、子どもたちは真剣に耳を傾けてくれました。学校や家庭以外の大人と対話する機会は、子どもたちにとっても貴重なのだと感じました。また参加したいです。」
- 「相生橋では、原爆投下の目標地点であったことや、投下から3日後に10代の若者が電車を動かした話をすると驚いていました。」
- 「通りがかりの方が説明を一緒に聞いてくださる人がいました。子どもたちとても真剣に耳を傾けてくれたことが印象的でした。初めての経験でしたが、大変有意義な経験をすることができました。この度はありがとうございました。」
- 「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、最初に入口の時計のモニュメントの意味を一緒に確認しました。南方留学生の存在については知らない子が多かったようで、『勉強になりました』と言ってもらえたのが嬉しかったです。」
- 「爆心地を担当しました。事前学習をしっかりしてきている生徒が多く、クイズもすぐに正解していました。建物の高さを『通天閣約6つ分くらい』と例えると、とても驚いてくれました。出身地の身近なものに置き換えることで理解が深まると感じ、子どもたちの素直さにも元気をもらいました。」
- 「原爆ドームでは、一度に多くのグループが訪れる時間帯があり、2人で対応できて良かったです。他のスタッフの話し方や伝え方を見て、私自身も学ぶことが多い時間でした。」
- 「子どもたちはとても真剣に話を聞き、ノートにメモを取る姿も見られました。事前学習を踏まえて参加していることが伝わり、担当していてとても嬉しく、楽しい時間でした。」
それぞれの場での対話や反応から、生徒一人ひとりが自分の言葉で「平和」について考える時間になったと感じています。
今後も「ピースパズル」を通して、広島を訪れる方々が原爆について、そして平和について考えるきっかけをつくっていきたいと思います。