活動報告Report
【活動報告】10/22(水)啓明学園初等学校6年生40名と「ピースパズル」を使った平和学習プログラムを行いました
/ ピースパズル

2025年10月22日(水)、東京都にある啓明学園初等学校の6年生約40名(2クラス)を対象に、広島平和記念公園内で平和学習プログラム「ピースパズル」を実施しました。
当日は久保田、浮穴、駒田、小倉、井上の5名がスタッフとして参加し、13時30分~15時までのツアーをサポートしました。
スタッフは12時30分に原爆ドーム前に集合し、打ち合わせを行った後、学校の皆さんをお迎えしました。
生徒たちは原爆ドーム説明板前で記念撮影を行い、その後すぐに5つのグループに分かれて活動をスタートしました。
今回のツアーでは、桃山学院大学テック部と共同でシステム開発を行い、リニューアルした「ピースパズル」を初めて使用しました。
これまでスマートフォンでの利用を中心としていたシステムをタブレットにも対応させ、より直感的に操作できるように機能性を改善させました。
現地学習中もスムーズにピーススポットのクイズや解説の表示ができました。

ツアーは5つの班に分かれて実施。
各班に1名ずつスタッフがガイドとして同行しました。
原爆ドームや原爆の子の像をはじめ、爆心地、西連寺の被爆地蔵尊、平和の鐘、韓国人原爆犠牲者慰霊碑など、班ごとに異なるスポットを巡りながら、クイズ形式で学びを深めました。
原爆の子の像では、班ごとに折り鶴を献納しました。










6カ所のスポットを巡ると、アプリ画面に「最後の謎解き」のヒントが現れます。
子どもたちは印刷されたワークシートの地図を見ながら謎を解き、最終的な答えを導き出しました。
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の地下2階で、継ぐ展代表の祖母の名前を入力し、写真と原爆体験記を表示させてゴール。
ゴール後には、ツアーを完走した子どもたちと各グループに同行した先生方に「ピースパズル記念バッジ」をプレゼントしました。

「実際に広島に来てピーススポットを巡り、想像していたよりも『本当に原爆で全部なくなってしまったんだ』という実感が湧いた」と話してくれた生徒がいました。
被爆地蔵尊に触れたときの子どもたちの反応を見て、現地で五感を使って感じる学びの大切さを改めて感じました。アテンドスタッフたちの感想です。
「小学生たちと関わるのは久しぶりでしたが、平和について子どもの視点から考えるとても良い機会になりました。
禎子さんの同級生が『原爆の子の像』をつくるために行動した話には特に関心を示し、『自分たちにも何かできるかも』と感じたようです。
また、『被爆した墓石』を見たときには『こんなに重いものが爆風で動くなんて』と驚いていました。
見て・触れて・感じる現地学習の意義を実感する一日でした。「素直を体現したような生徒たちで、本当に話しやすかったです。
問いかけにもみんなで答えてくれたのがありがたくて幸せな時間でした!
『えっー!』というリアクションや話を聞いている表情からも、現地でしか感じられないものに触れている様子でした。」「スタンプラリーのクイズをすることで、学びが定着していると感じました。
みんなで話し合いながら、一手間かけてクイズに答えることで、記憶により一層残っている印象でした。
最後に『どこが印象に残った?』と尋ねたときも、クイズの内容を口にする生徒もいるほどでした。」「生徒たちは時間や約束をきちんと守り、周囲への配慮もしっかりできる、とても自立した姿が印象的でした。話を聞くときは静かに前のめりでメモを取り、英語で書く子もいるなど学ぶ姿勢がとても熱心でした。レストハウスの模型や公園内の植物に対して鋭い質問をしたり、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では「反時計回り=過去に戻るという意味だよね」と自分の知識と結びつけて考えるなど、探求心や思考の深さも感じました。」
今回の平和学習プログラムは、デジタルとリアルの両面から「平和を学ぶ」新たな形を体験していただける機会となりました。
デジタル技術の力で学びの入口を広げつつも、実際の現場で感じる空気や祈りの時間があることで、子どもたち一人ひとりの心に深く残る学びの時間になったのではと思います。
啓明学園初等学校6年生のみなさん、ありがとうございました。
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