第三世代が考える ヒロシマ「」継ぐ展

活動報告Report

【活動報告】明石市大久保小学校206名に向けて修学旅行生用「ピースパズル」を実施しました

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こんにちは!継ぐ展スタッフの本堂です。

2024年9月12日(木)、明石市大久保小学校の修学旅行生206名を対象に、「ピースパズル」を使った平和学習プログラムを開催しました。
当日は快晴に恵まれ、無事にプログラムを実施することができました。
厳しい暑さの中、こどもたちは元気に活動し、積極的にプログラムに取り組んでくれました。

今回のプログラムは、デジタルスタンプラリー「ピースパズル」と紙のワークシートを併用した修学旅行生向けの平和学習プログラムです。
こどもたちは広島を訪れる前に班ごとに4つのスポットを選び、現地ではスマホと地図を使いながら、平和公園や周辺のピーススポットに自ら足を運びました。
【修学旅行用:ピースパズル】https://tsuguten.com/peacepuzzle/schooltrip/

このプログラムは、五感を使って自ら考え行動することを重視しています。
そのため、ボランティアスタッフはクイズを出題する際に、ただ答えを選ばせるだけでなく、こどもたちが「見て」「聞いて」「触って」答えを導き出すよう工夫しました。

ボランティアには、高校生、大学生、社会人、主婦など、多様なバックグラウンドを持つ15名の方々が参加してくださいました。
皆さん積極的にこどもたちと関わり、用意されたクイズ以外にもそのスポットに関する質問を投げかけたり、事前にスポットの説明を紙にまとめて準備したりしていました。

また、広島出身のボランティアスタッフが広島弁を使って説明する場面もあり、こどもたちはその方言に興味を持ち、自然なコミュニケーションが生まれました。
こうした交流は、この日この場所でしか味わえない一期一会の体験となり、平和学習をより身近に感じさせ、豊かな体験を提供していたと感じます。

今回のプログラムでは、4つのスポットでデジタルスタンプを集めると、最終地点のヒントが表示されます。
こどもたちが地図とにらめっこしながら一生懸命に謎を解く姿は、微笑ましいものでした。

プログラム終了後、参加したボランティアの皆様との感想シェア会を行いました。

「自分たちで場所を巡り、質問に答え、謎を解くことで、こどもたちが主体的に楽しみながら学べるところが良いと思いました。」

「こどもたちが生き生きとしていました。事前学習もされていたので、説明に加えて意見交換もできました。」

「今回1スポットの担当でしたが、勉強になりました。何度もいろいろな場所を担当することで知識が深まりそうです。こどもたちとの接触も楽しかったです。多くの学校で採用され、たくさんの人にスタッフを経験してほしいです。」

といった感想が寄せられました。
ボランティアの皆様は終始こどもたちを温かく見守ってくださり、その安心感のある環境が、こどもたちの学びを深める要因になったと感じます。

ある児童が「夢中になってたら、いつの間にかめっちゃ学んでた。楽しかった。」と話していました。こどもたちは事前に広島や戦争について学んできており、広島に対して「怖い」という印象を持っていたのかもしれません。
私も2児の母として、広島や原爆のことに向き合うことに恐怖を感じ、「戦争を知らない私が踏み込んでいいのだろうか?」という気持ちもあります。
ピースパズルのように平和を学ぶ第一歩になる気軽さは、こどもにも大人にも受け入れやすいと感じました。

今回のプログラムを通じて、こどもたち、ボランティア、先生方、そしてスタッフ全員が、平和について考える貴重な時間を共有できたことに感謝しています。
これからも「ピースパズル」を通じて、より多くの方々に平和について考えるきっかけを提供していきたいと思います。

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