第三世代が考える ヒロシマ「」継ぐ展

活動報告Report

【レポート】オンライン修学旅行 / インタビュー取材1

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2020年10月16日(金)~18日(日)の3日間、継ぐ展メンバー10名で広島へ向かいました。

主な目的は、東京都武蔵野市の小学6年生へ向けたオンライン修学旅行(平和学習)の実施と、2015年から続けている被爆者や平和活動者へのインタビュー取材を行うためです。

明星大学から2名、立教大学から1名、広島大学から1名、社会人6名で構成された20代~40代のチームで、広島平和記念公園を中心に各地を巡りました。

初日の16日(金)はピースボランティアの西村宏子さんのガイドのもと、継ぐ展の20代メンバーと共に、原爆ドーム→平和の鐘→原爆供養塔→原爆の子の像→原爆死没者慰霊碑を45分間で巡り、その様子をZoomでつないで、2校の小学校の教室へ中継しました。

オンライン上でナビゲーターのToru Hirakawaさんが司会進行をしてくださり、現地の西村さんがやわらかな口調でわかりやすく解説をしてくださいました。

継ぐ展はカメラ2台で映像を送り、オンライン上へ送られてきた質問を西村さんにつなげる役割を担いました。

小学生の皆さんは、事前学習で映画「この世界の片隅に」を見たり、継ぐ展の自由研究ツールを使って学ばれていたそうです。
また、当日は西村さんがお話されていた内容を、担任の先生がリアルタイムに黒板に板書をして活字で名称や解説をまとめてくださっていました。

事前・事後学習まで考えて当日を迎えてくださった先生たちの熱意に胸が熱くなりました。

オンライン修学旅行が終わった後に小学6年生から頂いた感想の一部をご紹介させていただきます。

「私は、原爆について何も知りませんでした。
昔のことだから別にいいじゃんと思っていたけれど、西村さんのお話を聞いて考え方が変わりました。
また、事前学習で調べていたことよりもたくさんのことがわかりましたし、意外だなと思ったことがたくさんありました。
このような戦争が二度と起こって欲しくないと思いました。私は今6年生ですので原爆孤児の子供たちの気持ちを思うと胸が苦しくなりました。」

「去年自分も広島に行き、原爆ドームや平和記念公園にも行きました。その時は軽い気持ちで資料館に入ってすごく恐ろしいものを見て唖然としてしまい何も考えられませんでした。
しかし、今回こうしてたくさんの話を聞くことで前より深く考えることができました。その中でも1番心に残ったのが亡くなった人の数が、約で表現されていることです。
多くの大切な命が約で表現されていることに戦争や原爆の恐ろしさを改めて感じました。
今回の授業通して戦争の怖さ、命の大切さが分かり、改めてこの世界が平和であり続ければいいなと思いました。
また今日学んだことをこれからの自分の人生に生かしていけたらと思います。」

「私は広島に原爆が落とされた被害のことをよく知らなかったけれど、たくさんの人が亡くなっただけではなく、子供たちが孤児になったり他にもいろいろなことがあったことを知りました。
そして戦争は怖いだけでなく、終わった後も悲しみがあるとわかり、戦争は二度と起こさないほうがいいと思いました。」

「今回のオンライン修学旅行が広島ということで、とても嬉しかったです。
広島は今私のおばあちゃんが住んでいるところで、私は何でも知っていると思っていたけれど、話を聞けば聞くほど知らないことがポンポン出てきてとても楽しかったです。
冬休みに広島へ行く予定なのでお話を聞いた原爆ドームを見に行きたいと思います。
私が1番苦しいと思ったのは親を亡くした子供たちは原爆孤児と呼ばれて一番悲しいのは子供たちなのになんで!と思いました。それが1番苦しかったです。本当に広島のことをいろいろ教えて下さってありがとうございました。」

感想の中では、同年代の子供たちが戦災孤児になった話や、原爆症で苦しんだ佐々木禎子さんの話が特に印象的だったというものが多く見られました。

今後も、小学生と継ぐ展メンバーをつなぐ機会をたくさん作ることが出来たらと考えています。

オンライン修学旅行のお声がけをしてくださった二川 佳祐先生、ナビゲーターをしてくださったToru Hirakawaさん、ガイドをしてくださった西村宏子さん、そして、準備をしてくださった先生方や参加してくださった生徒さんたちに心から感謝いたします。

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