第三世代が考える ヒロシマ「」継ぐ展

活動報告Report

広島市立千田小学校の児童と保護者の方々134名と灯篭作りを行いました!

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広島会場スタッフの広島大学 総合科学部総合科学科 3年 藤岡香織里です。

7月24日(水)、継ぐ展広島会場のCLiP HIROSHIMAで、広島市立千田小学校の児童と保護者の方々あわせて134名のみなさんと灯篭作りを行いました。
継ぐ展からは東京から来られた代表の久保田涼子さん、司会者の髙田友紀さん、そして、広島から観音高校3年生の高橋佐保さん、と私の4名が参加しました。
千田小学校は、毎年PTAのピース活動として平和に関する取り組みをされていらっしゃるそうです。
今回CLiP HIROSHIMAさんがご縁をつないでくださり企画が実現しました。

まず、継ぐ展代表と司会の2名で30分、子どもたちに向けてクイズを交えながら広島の原爆について学び、考える時間を設けました。
こどもたちの轟くような大きな声に圧倒されながらも、彼らのまっすぐお話を聞く姿が印象に残っています。

その後、保護者の方々のご協力のもと、平和への想いをこめた灯篭づくりをしました。
牛乳パックのフィルムを剥がした後、色とりどりの消しゴムはんこをおしたり、戦争や平和への想いを絵や言葉にあらわしていきました。

広島出身者でもヒロシマのことを語ることができる人が減っている現状は、原爆や戦争が「昔のこと」になっているからなのでしょうか。

「戦争はどうして起こるのかな。
平和ってなんだろう。」

大学生の私にとっても難しい質問です。

子どもたちに「平和ってなんだろうね。」と尋ねてみると、「うーん、難しいなあ。」と言いながらもみんな真剣に考えてくれました。

虹を描いている子に、どうして虹なの?と聞くと「誰でも虹を見たら嬉しい気持ちになるから」と返答があり、青い地球を描いている子は「日本があるのも地球、戦争をしている国があるのも地球。人間は地球にいて、地球がないと人間は生きられないよ。」と言っていました。

灯篭に、圧倒的に「平和」とかく子が多く、もっと深く考えてほしいなと思い質問を重ねましたが、途中で、もしかしたら私は言葉の意味を求めすぎているのかもしれないと気づきました。

こどもたちは、こどもたちなりの素直な感性で、私とは違う方向から平和について考えているかもしれない。と思ったのです。

この人はどんなことを考えているのだろうと想像する前に、自分の考える基準や土台を見つめ直すことも大切だなと感じました。

私の方が長生きしているからといって平和についてよく知っているということはありません。

こどもたちは、継ぐ展代表のお話を聞いているときも、灯篭の絵を描いているときも、興味を持って真剣に向き合い、声に出してリアクションをしていました。
目の前で行われていることを全身で感じとろうとしていたと思います。

こどもたちが製作した灯ろうは、7月31日~8月5日に開催される継ぐ展の広島会場で展示されます。是非会期中に足をお運びください。

千田小学校PTAの清水様、市原様、役員の皆様、保護者の皆様、CLiP HIROSHIMA 崎様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

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ボランティアスタッフとして参加された観音高校3年生の高橋さんの感想です。

広島の子どもたちは何度も平和学習をする機会があるので、きっとみんな今日のことを思い出すと思います。

もしかしたら自分が体験をしていない戦争や原爆を他人事にしか思えなかったかもしれないけれど、平和学習を繰り返し、戦争や原爆について理解を深め、出来る限り被爆者の想いに寄り添って、それからまた平和について考えて欲しいと思いました。

子どもたちには、ぜひ周りの人を大切にして、思いやる気持ちを忘れないでいて欲しいと思います。

広島県立広島観音高等学校 三年 高橋佐歩

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