第三世代が考える ヒロシマ「」継ぐ展

活動報告Report

企画展制作に携わった学生ボランティア 神奈川大学3年 鈴木康弘さんのレポート

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suzuki

 

神奈川大学 3年 法学部 法律学科
鈴木康弘 yasuhiro suzuki

 

私の平和教育は、小学校の社会で戦争に関する新聞を作ったことがはじまりでした。

その時、大正生まれの祖母の戦争体験を聞いてまとめ、人間魚雷を調べました。
祖母の言葉は今でも心に残っています。魚雷の悲しさは衝撃的でした。

そこから戦争については度々考え、昨年の戦後70年の際にも、新聞、テレビ、インターネットの論客などを見聞きして考えました。

今年初めて参加させていただいたこの継ぐ展では、被爆者の方のお話を伺いました。
6日当日、広島にいた方で、前日弟さんと別れてしまった方、軍施設で働いているときにキノコ雲を見た方などそれぞれの目線から、心に迫る経験を聞くことが出来ました。

被爆体験のお話を伺った後、外に出た時に、とても空気が澄んでいました。

自分は今、まさに生きていると思いました。

70年以上前のこの経験は、同じ日本であった重い歴史です。それを受け止めた上で、どう自分の中に落としこむか、心に刻むかを考えました。

今の自分に出来ることは、この経験を忘れないこと、そして今を強く生きていくことだと思います。
ヒロシマのことを聞き、知り、学び、考え、話したことで、自分の中ではっきりと変わったことがあります。

それは戦争や、ヒロシマとの距離感が縮まり、自分事のように思えたということです。

今年の8月6日は今までの記録を知る、他人事として過ごす日ではなく、
お話を伺った方の顔が浮かび、現在の平和な現状を噛み締めたものになると思います。

自分の知る人が「あの時」のヒロシマにいて、何が起きたか、どう感じていたのか。
薄っぺらい感情、背伸びした慈しみではない、これからの8月6日は、ただただ「あの時」を偲び、今を想う時となると思います。

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