わたしたちは過去にあった事実を知り、
そこから何を得て、どう動いていけばよいのでしょう。
この夏、東京にヒロシマをテーマとした
「考えるきっかけの場」をつくります。
会場にちりばめられた「知る」「学ぶ」「聞く」に分けたヒントからあなたなりの答えを見つけ出し「継ぐ」のコーナーで想いを共有してください。
〒164-0003 東京都中野区東中野4丁目4-1 ポレポレ坐ビル1階
TEL:03-3227-1445
Google Mapで開く
休館日:8月3日(月)
イベント開催時の常設展 時間:2日 14:00-18:00
6日 7:45-9:00 / 12:00-17:30
第三世代が考えるヒロシマ「 」継ぐ展は、
30代のクリエイターたちが中心となり運営しています。
代表者含め、今回の企画がはじめて「戦争・平和」という
大きなテーマと向き合うメンバーばかりです。
2015年は戦後70年。
戦争を体験したことのないわたしたちの世代は、
自らが意志を持って、過去の出来事を知り、学び、聞いて、考え、自分なりの答えを出していくことが大事なのではないでしょうか。
ただ受け取るだけではなく、今の自分とつなげて考えていく。
そのきっかけの1歩を踏み出せる場所を、
ヒロシマ「 」継ぐ展は今年を皮切りに、全国各地につくっていきたいと考えています。
語る人は平和やいのちを伝えようとして決意して語る。
果たして話を聞く人は継ごうと決意して聞いているのだろうか。
多くの場合、ただ聞くだけに過ぎないのではないか。
戦争体験を「語り・継ぐ」とき、そこには「語る人」と「継ぐ人」の二人がいる。
聞かせる一方通行では戦争体験の語り継ぎは成り立たない。まさに共同の仕事なのだ。
「継ぐ」とは本来「もののつづきを絶やさないようにする」こと。
離れていたものを繋ぎ、成長させる「接ぎ木をする」というときの「継ぐ」と同じ意味。
戦争体験を語り継ぐとは、体験者が語るものを継いで、さらにそれを次へ伝える、ということなのだ。
「私」が継いだものを次へ「伝える人」として自分を意識したとき、
戦争体験を語る人を「退屈」だと感じる「私」は消える。
下嶋 哲朗
「平和は「退屈」ですか」 ―元ひめゆり学徒と若者たちの500日 (2006) 岩波書店
今と昔はつながっている。2015年の広島から70年前の広島へ。
街の風景を写真でさかのぼります。
写真:及川誠・山本早苗(2015年)、広島平和記念資料館(所蔵・提供)
広島に長期滞在をし、綿密な聞き込みから70年前の8月6日前後の様子を描写した「絵で読む
広島の原爆(福音館書店)」の原画展
原画展示:西村繁男
広島に原爆投下された経緯、被爆の実相などのパネル展示
(広島平和記念資料館提供)
平和学習のヒントが詰まった書籍・絵本のご紹介。
会期中、被爆者・伝承者・ピースボランティアの方々が会場にいらっしゃいます。もっと知りたいこと、疑問に思ったことなどを直接聞いてみてください。
主催者は毎日常駐しています。
今、ヒロシマを語り継いでいる人たちは何を想い、何を伝えようとしているのでしょうか。
70年前の8/6を知る被爆者、伝承者などを取材したインタビュー。
Mayu Yasuda
Peace Porter Project代表
Yasukazu Narahara
ピースボランティア
広島を拠点に平和推進活動を担う団体
Masami Nagata
被爆者
Emiko Okada
被爆者
Akito Kono
被爆者
Kubota's grandmother
被爆者
Yumie Hirano
被爆体験 伝承者
平和へのアクションやメッセージをのせて、会場のスクリーンに灯篭を流しましょう。お手持ちのスマートフォン、タブレット、パソコンからも参加できます。
※8月6日広島 元安川でのとうろう流し会場で同時開催。
8/1(土)
12:30-14:00
16:30-18:00
被爆者・伝承者・広島の文化人と対話しながら、とうろうにピースメッセージを書き込みます。
完成したとうろうは、広島で行われる8月6日のとうろう流し時にPeace Porter
Projectが代行して流します。
8/2(日)
12:00開場
13:00-14:00
8/6(木)
7:45 開場
8:00-9:00
「小さい頃、8月6日の朝は、どのテレビをつけても平和記念式典の映像一色でした。」
イベント最終日は早朝から開場し、式典の様子を中継し、8時15分に黙とうを捧げます。
広島の朝を東京で体験してください。
※ご予約なしで、どなたでもご参加いただけます。
8/6(木)
18:30開場
19:30-21:30
原作:井上ひさし
会期中、広島瀬戸田レモンを使ったレモンケーキ、
広島産の野菜を使ったイベント特別メニューを
ポレポレ坐のカフェメニューとコラボしてご提供いたします。
レモンケーキ:自然派レストランAGRI
※マークは必須項目です。イベントのご予約は、整理番号入りのご予約完了メールを持って完了といたします。
複数人でお申し込みの方は、備考欄に必ず代表者以外のお名前、年齢(学生の場合は学年)をお書きください。
※イベントのご予約は定員に達したため終了いたしました
【会場】 space&cafeポレポレ坐
〒164-0003 東京都中野区東中野4丁目4-1
ポレポレ坐ビル1階
TEL:03-3227-1445
広島市 元安川横 とうろう流し会場 林中
私の実家は広島にあります。母方の祖母は被爆者です。
昨年、原爆後の広島が舞台の「父と暮せば」という朗読劇の広島弁指導と、
広島公演のコーディネートを行う機会に恵まれ、改めて8月6日と向き合いました。
他県出身の俳優さんが広島のメッセージを受け取り、真摯に語り継ごうとしている姿は 心に迫るものがあり、同時に「広島出身の私だからこそ出来ることはなんだろう。」 と考えるきっかけになりました。
まず、朗読劇を通じて感じた自分の想いを「夕凪」という曲にして、形にしました。
ミュージックビデオの撮影時には、ゆかりのある場所やひとをめぐり、広島が持つ
あたたかさ、痛み、力強さを肌で感じました。
「戦争を知らない世代が、記憶や想いを継いでいく。」
大切なことだとわかっていても、普段の生活の中ではなかなか意識が向きません。
その間に、当時を生き抜いてきた人たちの声は失われつつあります。
中国新聞が2014年に行った全国の被爆者1526人へのアンケートの中で 「これからも被爆体験を伝えていくために、どんな取り組みが効果的だと想いますか(複数回答)」という問いがありました。
-ヒロシマ・長崎への修学旅行をはじめ、平和教育を活発にする 45.7%
-被爆2世や3世たち、被爆者の家族が記憶を受け継ぐ 37.2%
-広島市の「被爆体験伝承者」や長崎市の「平和案内人」など、次世代の語り部やガイドを育てる33.8%
以上の3項目が多く支持されています。
平和教育とは、受け継ぐとは、どんな意識で取り組むことなのでしょう。受け取る側は、過去にあった事実を知り、そこから何を得て、どう動いていけばよいのでしょう。 また、現在ヒロシマを伝えているひとたちは、何を思い、何を伝えようとしているのでしょう。
本企画は、改めて8月6日と向き合い「継ぐ」ことを考えた主催者が、
同郷・他県出身の アーティスト、俳優、クリエイターと共に立ち上げた企画展です。
平和学習にあまりなじみがない人、特に若い世代の人たちに向けて、ヒロシマをテーマに、戦争・平和について考えるきっかけの場をつくることを目的としています。
今年を皮切りに、来年以降も全国に展開していきたいと考えています。
会場に来られた方が、ありきたりな「答え」を見つけるのではなく、
自分の中の「疑問」を見つけるきっかけとなる場所になることができれば幸いです。
久保田 涼子