第三世代が考える ヒロシマ「」継ぐ展

活動報告Report

企画展のコンセプトについて

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第三世代が考えるヒロシマ「」継ぐ展は、30代のクリエイターたちが中心となり運営しています。
代表者含め、今回の企画がはじめて「戦争・平和」という大きなテーマと向き合うメンバーばかりです。

2015年は戦後70年。
戦争を体験したことがないわたしたちの世代は、自らが意志を持って、過去の出来事を知り、学び、聞いて、考え、自分なりの答えを出していくことが大事なのではないでしょうか。

ただ受け取るだけではなく、今の自分とつなげて考えていく。

そのきっかけの1歩を踏み出せる場所を、ヒロシマ「」継ぐ展は今年を皮切りに、全国各地につくっていきたいと考えています。

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『語る人は平和やいのちを伝えようとして決意して語る。
果たして話を聞く人は継ごうと決意して聞いているのだろうか。
多くの場合、ただ聞くだけに過ぎないのではないか。

戦争体験を「語り・継ぐ」とき、そこには「語る人」と「継ぐ人」の二人がいる。
聞かせる一方通行では戦争体験の語り継ぎは成り立たない。まさに共同の仕事なのだ。

「継ぐ」とは本来「もののつづきを絶やさないようにする」こと。
離れていたものを繋ぎ、成長させる「接ぎ木をする」というときの「継ぐ」と同じ意味。
戦争体験を語り継ぐとは、体験者が語るものを継いで、さらにそれを次へ伝える、ということなのだ。

「私」が継いだものを次へ「伝える人」として自分を意識したとき、
戦争体験を語る人を「退屈」だと感じる「私」は消える。

下嶋 哲朗
「平和は「退屈」ですか」 ―元ひめゆり学徒と若者たちの500日 (2006) 岩波書店』

※著者の下嶋 哲朗さま、引用快諾をありがとうございました。

◆平和は「退屈」ですか
―― 元ひめゆり学徒と若者たちの500日 ――
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/5/0247080.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4000247085

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